会話のキャッチボールができる恋人がほしい
近い将来ボーイフレンドはできますか?というご質問でした。どんな相手がいいかと聞くと、「会話のキャッチボールができる人」とのことでした。
しかし、今回の相談者はいろいろとツッコミどころが多くて参りました。全部書いていたらきりがないのでほどほどにしておきますけどね。
求める相手は「会話のキャッチボールができる人」などと言いながらも、私の目の前で話すときはまるで会話のキャッチボールができていないのにはあきれました。占い師の前だからなのかどうなのかわかりませんが、自分から積極的に話そうとはしないのです。こちらから何か聞いても、まるで喉の奥に何か詰まっているかのような歯切れの悪い回答がどうにかこうにか返ってくる程度です。たぶん、この人はどんなに会話の上手な人と付き合ってもうまくいかないんじゃないかと思いました。
この人が求めている相手はホストクラブのホストのように、自分をお姫様や女王様のようにちやほやしてくれる人なのです。ホストはそれが仕事ですからいくらでもサービスしてくれるでしょうが、恋人は違います。
気になる異性や恋人の場合、出会ったばかりのころや付き合い始めのころは相手の気持ちを惹きたいと思って楽しく話しかけてくれるでしょう。しかし、彼らは仕事で付き合っているわけではないので、何らかの見返りがなければ話しかけることもなくなり、興味を失ってゆくことになります。
ちやほやされる快楽に酔いしれていたのに、しばらくすると相手をしてもらえなくなるので、「はじめのころの優しさはどこへ……」と、寂しさを募らせることになるでしょう。すぐに別れてしまう恋愛のパターンのひとつですね。
今回の相談者も、おそらくはそんなパターンにはまっている人なのでしょう。理想の相手を「会話のキャッチボールができる人」とは言っていますが、本当は「自分を楽しませてくれる人」を求めているわけです。
Second Life のプロフィールにもこんな一言が書かれています。
「笑えるチャット…お待ちしてますwwwww」
多くの人が同じことを感じると思いますが、こういう人と付き合うととても疲れますよね。こちらはピエロになって笑わせることを求められるわけですから。
プロフィールのリアルライフ(現実世界のプロフィール)のページには「レイキ・ヒーラーです」とか書いてあるのもツッコミどころのひとつです。ヒーラーを自称する人たちの中には自分自身が癒されたいという欲求ばかり強くて他人を癒そうという意識がほとんどない人が多いような気がするんですよね。(まあ、私の偏見かもしれませんが。)
会話がぎこちないと感じたのは、もしかして同業者だったからでしょうか?
自分だけが得をすることだけを考えていて相手に対する配慮がない人には、なかなか恋人はできないでしょうし、恋人ができてもすぐに振られて別れます。とても残念な人ですね。
ちやほやされたいだけならホストクラブにでも行って、お金を払って夢を見させてもらえばよいと思います。あとくされのない楽しい時間を過ごすことができます。これがこの人にとっての正解ですね。
そんなに都合のいい恋人なんて世の中に居ませんから。
どうしても恋人がほしいと思うのなら、「楽しませてほしい」とか「癒されたい」ということを目的にするのではなく、相手のことを「楽しませたい」「癒したい」と思えるような気持ちの余裕を、まず自分自身に持つことですね。
そんな気持ちの余裕がある人のところには、自然と人が集まってきますから。
ちなみに、占い結果としてめくられたタロットカードは「ペンタクルスの 10」でした。
カードの中にたくさん描かれたコインを見ると、まるで「お金で解決しなさい」とでも言っているような感じですね。
この時の私の占いは無料でしたけどね :p